麻黄(まおう) EPHEDRAE HERBA

麻黄(まおう) EPHEDRAE HERBA
学名:Ephedra sinica Stapf Ephedra intermdia Schrenk et C.A. Meyer Ephedraequisentia Bunge(Ephedraceae) 使用部位:地下茎

作用:日本薬局方での本質では解熱鎮痛薬、非麻薬性鎮咳薬とされています。

適用では、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されているとあります。エフェドリンが麻黄の主成分から抽出したもので、現在では合成されています。

漢方薬の専門書では、表裏の水を逐(お)うので、汗を発し滅を解し喘を除き咳を鎮め痛みを去り、悪風を去り悪寒を止め水気を消すとあります。 麻黄を使用する時の一番の目標は汗がでないというのが目のつけ所になります。麻黄が血圧を上げるというのは、麻黄の主成分のエフェドリンの効果によるか汗が出ている時に飲ませた為に心臓が過剰に動かさなければいけない状態になったと思われます。汗が出ている状態、サウナに入った後で汗をかかせると心臓がバクバクいうような状態になっていると思われます。  漢方という東洋医学では、汗を出すという事は陽気(ようき)と汗を出すという意味があります。気と汗を出しては行けない人はどういう人かと考えてみましょう。気が少ない人は、身体が弱っている人・顔が青白いような血圧が低い人・出血している人が考えられます。

つまり、成分や西洋医学で考えると麻黄は血圧が高い方は不向きなのですが、麻黄を扱ってきた東洋医学からみると血圧が低い人が不向きになります。 色々な考えがありますよね。 まだまだ謎がいっぱいで続きます。