アトピー性皮膚炎

皮膚が赤くなり、ガマン出来ない程のかゆみがあります。

患者さんにとっては、夜も眠れなかったり、食事制限があったり日々の生活が大変です。

 

漢方では、アトピー性皮膚炎をどのように考えるか?

「赤い」という所を触れると実際に熱く感じるかもしれません。

「望診」という診断方法は、患者さんの姿勢、声の出し方、症状の目視を行います。

 

アトピー性皮膚炎での共通点としてここの「赤い」という状態があります。「赤い」というのは、先程、熱いかもしれませんとお話ししましたが、「熱」があると考えます。熱をとる事が、かゆみをとる事にもつながります。

よく観察すると、かゆみのある所が皮膚ではなく脂肪のある所にあると、漢方では考えられています。

漢方では、五行の内の脂肪を肌肉といいます。この肌肉に異常があるのです。正常な状態より機能が低下しいるのです。肌肉の機能を正常にする事が、アトピー性皮膚炎の治療に繋がります。

また、肌肉は五臓六腑では「脾・胃」に属します。「胃」とは、飲食物の消化吸収を担い、「脾」は、その消化吸収された飲食物より精気を抽出し、輸送する働きがあります。

 

漢方医学は、解剖学的に考える西洋医学と同じ「胃」といっても機能が違います。解剖学でなはいもう一つの医学と考えた方がよいかと思います。

 

漢方は、バランス医学であり、さて肌肉の機能低下のみを正常にする事がアトピー性皮膚炎が治る訳ではありません。そこで相生相克や助・益という関係性からその方の身体の状態を把握します。この状態がちょっと違いであり、そのほんのちょっとの差でお薬が違う事になります。ここでたくさんの先生方が頭を悩ます所になります。

 

その方あったお薬を患者さんと一緒に探し、治療してくのが、漢方です。

ご来店あるいは、出張サービスご相談も可能です。