「麻黄」は、中国東北部やモンゴルなどの乾燥地帯に自生しており、古くから喘息の薬として漢方では主要な生薬であった、

中国でこんな民話があります。「あるところに薬草採りの老人がいた、老人には弟子が一人いたが、この弟子は自惚れが強い男で、薬草について少し分かるようになると老人をないがしろにするようなった、ある日、老人は思い切って一人立ちさせようる事にしたが、弟子が一人でやっていけるこか心配で、事細かに注意を与えた。特に無葉草という薬草の取扱方にはくれぐれも注意するように促した。「無葉草は、汗をかかせるには茎を使い、汗を止めるには根を使う。よく覚えておくように、、」と。弟子はその日から師と分かれて薬を売り歩いたが、それまで以上に大胆になり、知識が豊かでないのにどんな病人でも軽く引く受けてしまったのである。死して数日後、無葉草を飲ませて一人の病人を死なせてしまった。役人に捕まった弟子の下に老人も呼び出されて、事情を聞くと体中汗ばんでいた病人に茎の方を与えてしまった。「すでに汗をかいている者に、なぜ発汗の薬を与えたのか!」と弟子は3年の間牢屋に入れられてしまった。この事件を教訓にこの薬草を麻煩草を名付けた。「麻煩」は「面倒な」という意味で、使い方をあやまれば面倒な事になる言う意味をこめて名付けたのであろう。しかし、根が黄色いため後世のの人は麻黄という名に改めたとされている。』