「臓」・「腑」・「経脉」とは?

張仲景先生の「金匱要略・臓腑経絡先後病脉證第一」を引用しますと、「臓」とは「蔵むる」意味があり「かくす」の意味にがある。人の最も貴いとされる精神魂魄血気を蔵むる所ではないかと思われます。「府」とは、針経に水穀を化して血気の元を作り又津液(体液)を調整してその出納を主り(つかさどり)糟粕(体に採り入れた残り滓)を輸送して外に出す所と思われます。経脉とは、血気を上下中外陰陽に行き巡らしものと思われます。意訳して現代医学風に表現すると、ある共通した機能を持つ血管という表現になるかもしれません。

絡脉とは、経脈より分かれて経脉の陰陽を通じ又は経脉と別に上下内外を通じるものをいいます。経脉には12経脉の他に奇経8脉があり、陽維陰維陽蹻陰蹻衝任督帶の8脉をいいます。15絡脈の他に孫絡というものがあり、絡脉から更に別れて全身に365脈あると言われています。