現代中医学と日本漢方の歴史的変遷

和漢薬最終号No.770に根本先生の寄稿を拝見させていただきました。現代中医学の弁証論治と日本漢方の随証療法の違いと問題点を指摘されています。

以前より中国の医学の古典「黄帝内経」で、弁証論治がされていないのにいつから現代の中医学が弁証論治になっていたのか?と考えていました。1955年に毛沢東による中医中役の知識と西洋西薬の知識を結合させ中国で統一された新医学・新薬学を想像することに関する講和が発表されて、中西医結合の方針が決定されることになりました。周恩来の発議により中医学院の成立より弁証論治の中医学が現在の中医学に至っっています。

一方日本では、和方や古方、後世方など多くの学派により伝達されてきました。随証療法と言われる陰陽五行を考慮しない学派、証を重んじて漢方薬を選択する。また、古方(傷寒論を聖典とする学派)でも陰陽五行などの黄帝内経を基本として漢方医学を考える学派など様々な学派が存在します。

どの学派の方々も一長一短があります。現在の日本では殆どの先生が現代中医学を勉強されています。また、各先生の理論が経験により異なるのが現状です。

良い先生に巡り会える事を願い、漢方医学が日本で広まることを願います。

令和元年7月7日は「小暑」です。

本日は24節気の「小暑」になります。いよいよこれから暑くなります。

夏は、気温が暑くなります。暑くなると身体を冷やさないと身体に水分や熱が溜まります。水分や熱が溜まると身体がだるくなります。身体がだるくならないように身体は、熱と湿気を出そうとして汗をかきます。汗を気持ちよくかく事はこの時期に特に大切です。体を冷やそうとする事は体のどこかが冷えてるのです。そう、消化器系が冷えるようになってきます。夏は、冷たい飲食しなくても胃が冷えやすくなるので、特にこの時期は温かいものを摂る事が大切になります。

熱中症や夏バテにならないようにしたいですね。

脈診について

黄帝内経の素門中に脈要精微論篇第十七に脈を診るには、夜明けが最も適しているとあります。その理由は、人体の陰陽の気がまた騒ぎ乱れる事がないからで。前夜食べたあと長い時間飲食を摂っていないので胃気が盛んになってなく、体を激しく動かさない前なので経脈が盛大になっていない、その為絡脈も均衡を保っているので血も気も静かに体の中を循環しているから行き過ぎの所や足らない所の脈が判別できるのであると言っています。

まず、脈を診る人が健康である事。夜明けである事。この二つだけでもなかなか難しい。

弦脈や石脈や毛脈や鉤脈や代脈を判別する事ができるのだろうか?微・大・洪・浮・沈・革・数・遅・動・弱・滑・渋などから陰陽脈、上焦・中焦・下焦、肺・大腸・心・小腸・脾・胃・肝・胆・腎・膀・三焦などを判別するのは、どれだけ難しいのだと思う。

判りやすい脈もあることは確かだと思うのだが。例えば、妊婦の男女判別の脈。

研究すればするほど、困難になってくる東洋医学である。

陰暦6月の養生です。

陰暦6月は7月3日より7月31日になります。この間は「茱萸」(しゅゆ)ぐみの実と思われます。食べ過ぎると神気を損なうと漢方医学の古典「金匱要略の果実菜穀禁忌併治第二五」に乗っています。つまり、体全体の働きが鈍ってきますので、食べ過ぎないようにしたいですね。

グミの実を食べる機会はあまりないかもしれないですね(笑)

令和元年6月のご相談です。

先月もたくさんの方からご相談いただきました。遠方よりお電話のみでも効果があったと喜んでいただきました。

先月は婦人病の方や鼻炎(副鼻腔炎やハウスダストなど)の方や皮膚病の方がいつもの月より多くご相談いただきました。冷え性で胃が弱くなかなか合うお薬が見つからない方でも漢方薬で喜んでいただきました。難病の脊髄小脳変性症や骨髄異形成の方も継続して、ご相談いただいております。

今月も一人一人を大切にご相談を承ります。