漢方薬はエビデンス(科学的根拠)がないと言われることがあります。
私見ですが、傷寒雑病論(傷寒論と金匱要略)は、今からおよそ1,800年前に書かれたものです。
この前に東洋医学理論と生薬学(以前は、本草学ち言われいた)が紀元前に書かれています。
その中で、解剖をしないとわからない文章が載っています。
つまり、東洋医学理論と生薬学からの東洋医学理論から傷寒雑病論が書かれているわけです。
科学的ということに注目してみると科学が西洋科学だけが、科学であるという前提だと思うのです。
東洋科学があってこそ、成り立つ東洋医学だと思っています。
今年の薬学学術会議での発表で甘草(かんぞう)1種類で煎じた時のグリチルリチン量と半夏(はんげ)2種類を一緒に煎じた時のグリチルリチン量が変化があったのです。どうなったと思いますか?ハンゲと2種類を一緒に煎じた時の方がグリチルリチンの量が減っていたのです。これは、どのように考えられるか?生薬1種類での主成分量で漢方薬を判断できない事です。通常数種類の生薬を配合した漢方薬に1種類の生薬の主成分のみで判断することに疑問を投げかけているのだと思います。
私は、総合的に考えたいと思います。