桂枝(ケイシ)あるいは桂皮(ケイヒ)CINNAMOMI CORTEX

学名 CInnamon Bark

使用部位 樹皮または周皮の一部を取り除いたもの

本質 芳香健胃薬原料

適用 漢方処方であり、かぜ薬、鎮痛鎮痙薬、解熱鎮痛消炎薬、動悸抑制薬、保健強壮薬、婦人薬とみなされる処方及びその他の処方に高頻度で配合されている。また芳香健胃薬として食欲不振、消化不良に粉末として用いる(粉末の一日最大分量1g)また、賦香料とすることもある。

漢方の専門書では、

品考 桂樹の皮で、シナモンの事です。セイロンは1名皮去りという。外面は樫の木の皮のようで内面は平滑にして赤褐色である。外部は殆ど味がなく内面は中紫黒色を帯びて佳快灼くように甘にがある。その内部のみを特に桂心という。

効用 味辛温。汗を出して票を調える。また、衝逆(下から上へ突き上げる勢い)を主る。動悸、頭痛、息切れ、肩の張り等は衝逆から生じる時がある。表の陽気を虚する時はよきう衝逆を発する。山椒の毒を解毒すると言われています。

桂枝あるいは桂皮とい題したのは、本草綱目では、桂枝を現在の経費の事を言っているためです。

日本薬局方では、桂皮(ケイヒ)となっています。