不妊症
男性の不妊症と女性の不妊症が考えられますね。
まず、男性から考えてみましょう。
男性の場合、精子や男性器の機能低下が考えられます。機能低下の要因として、精神的な要因や五臓六腑でいう「腎」の低下が考えられます。
漢方でいう「腎」は、骨や生殖機能や耳と関係があるとされており、この中の生殖機能があります。こちらのエネルギー(陽気)が足りない為に精子のエネルギーが低下ていると考えます。
漢方医学で、経絡という言葉を聞いた事がある方も多いのではないかと思います。
その中で、足の少陰腎経があります。「腎」という機能を持ったものが関係する道があり、これを経絡といい、生殖機能と関係があります。
一方、精神的な要因がある場合を考えてみましょう。
ストレス等でED(勃起不全症)になる事は、知られています。
漢方ではどのように考えるか?
上記の経絡でみると、足の少陰腎経が陰部を走っており、手の厥陰心包経に連絡しています。
心包経というは、心包に関係する機能が走っている線(経絡)です。
心包という機能をみてましょう。
心包の機能は、心を護る役割があるとされています。次に「心」の機能をみてみましょう。
「心」は、「精神」(精神状態)の機能があり、「血脈」(身体の隅々までに栄養物質を運ぶもの)と深く関係しています。精神状態の機能の異常が生殖機能に影響すろと考えられます。
女性の場合を考えてみましょう。
正常な生理は以下になります。
生理周期:25~38日
高温期の日数:14日間
出血持続日数:3~7日
出血量: 50~100ml
出血の色: やや暗赤色 (レバー状の血塊がない)
痛みは無いこと
おりものがないこと
妊娠していない時に生理がありますね。つまり生理の状態が妊娠と密接に関係しています。
生理の前は、血が集まってくるため子宮が「熱」をもちます。一時、子宮は「熱」(熱発ではありません)をもちます。子宮が確認されない場合、排泄されます。この時の経血にも注意されると、不妊症の改善に役に立ちます。
漢方では、「血(けつ)」の機能として、食べたものの栄養物質を運ぶもの、身体を暖めるものと考えます。つまり、血の機能を正常にし、血を作るための消化器系を正常にする事が不妊症の改善に大切という事にになります。
人間に身体には経絡がはしっており、それぞれの役割があります。その中で、女性特有の経絡があります。
女性に衝脉(生理を調整する機能)や任脉(生理を調節し胎児を育成する機能)や帯脉(陰脉と陽脉と束ねる機能)が備わっています。ここに障害があると妊娠しにくくると考えられています。
貧血の方(漢方で血虚)や血が滞っている方(瘀血)、冷え症の方、子宮筋腫や子宮内膜症に罹っている方、消化器系が低下してる方、消化器系が亢進して腎機能低下している方等、それぞれの方にあった方法でお身体に合わせたお薬が必要になります。
〈養生〉
※冷たいもの(氷の入ったもの、冷蔵庫や冷凍庫に入っているもの・生もの・小麦粉・コーヒー等)を直接お腹にいれないようにる。
※湯船に入って入浴をする。
※服装を暖かくする。
※冷たい風(クーラーの冷風等)を直接に身体にあてない。
※ゴールンタイムの11:00〜2:00に睡眠をとるようにする。
※気分転換や楽しい事の時間をとる。
そうすると
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おめでとうございます!
<東洋医学の妊娠経過>
脈経 平妊娠胎動血分吐下腹痛証第二 1條より
一月は足の厥陰肝経の脈が胎を養い
二月は足の少陽胆経の脈が胎を養い
三月は手の少陰心経の脈が胎を養い
四月は手の少陽三焦経が胎を養い
五月は足の太陰脾経が胎を養い
六月は足の陽明胃経の脈が胎を養い
七月は手の太陰肺経の脈が胎を養い
八月は手の陽明大腸経の脈が胎を養い
九月は足の少陰腎経の脈が胎を養い
十月は足の太陽膀胱経の脈が胎を養う
とあります。