本日は、1882年にロベルト・コッホ博士が結核菌を発見した「世界結核ディー」です。私が薬剤師になって患者さんのご相談を承り始めた頃の思い出で、肺結核のご家族からお電話にてご相談がありました。鼻水や咳があったと思います。漢方薬をお飲みにいただき顔色がよくなり、大変喜ばれた思い出があります。漢方薬は、肺結核=このお薬というものがりません。同じ肺結核でも鼻水が出たり出なかったり、痰が出たり出なかったり、冷え性であったり冷え性でなかったりなどとその方の体質(持って生まれて弱いところと強い所がある)や状態を把握して、お身体を分析します。分析をする為に以下が基本となっています。
漢方医学は、約2,000年前の「黄帝内経」と生薬(漢方薬の原料)の書籍、神農本草経が基本となり、傷寒雑病論(傷寒論と金匱要略)に治療の方法が載っている学問書が発行されました。この書籍があまりに難解な為、様々な流派が生まれました。ここで大切なことは、約2,000年前の書籍に既に「肺結核」の治療法が記載されていた事です。
東洋医学の素晴らしさを先人の症例とともにご紹介していきたいと思います。